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夢を見た
眠れなくて それでも眼を閉じてたら涙が溢れてきて
私は悲しくないのに 私は寂しくないのに
それは 幼い時の川辺 水面に揺れる光 漣の音 笹を吹き渡る風。
それは山の上の 木々の合間に見える赤い花 男の子と取りに行って。
それは古代の村 自分たちの願いばかり訴える村人とそれを守る巫女。
それは古代の野辺 白い鳥になって羽ばたいた恋人。
寂しいって泣いてる。淋しいって叫んでる。
そばにいて、頭を撫でてくれるだけでいいのに。
他には何も望まないのに。
どうしてここには誰もいないの?
それは黒い土の畦 野苺の藪の中 霧雨に打たれて死に行く仔猫。
寒くもなく ひもじくもなく 冷たくも悲しくも 淋しくもなく
一人でじっとうずくまって やわらかな霧雨に溶けてゆく。
ああ・・気持ちいい・・・何もない・・無がこんなにも心地いい。
そして 魂は飛翔したのか?
幾度も転生を繰り返し
またこの寂しい 淋しい世界へと。

【2007/01/22 11:52】 古の記憶 |
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